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フリーランスのCOBOL案件って稼げるの?

みなさんはCOBOLという言語をご存知でしょうか。

最近取り上げられたニュースとして、IPA(独立行政法人情報処理推進機構: Information-technology Promotion Agency, Japan)が半年に1回行っている基本情報処理技術者試験で、COBOLの出題が廃止されたということで、注目を集めました。

そんなCOBOLですが、企業によってはその言語を使っている部署に配属されている人もいると思います。IPAのような行政法人がCOBOLを廃止して、新しい言語への移行を進めたとなると、この先COBOLを使っても仕事を続けていけるのかと不安に感じることもあるのではないでしょうか。

そのような方に向けて、今回はフリーランスエンジニアとしてCOBOL案件を見たときにどれくらい稼げるのかを紹介していきます。

COBOLとは

そもそもCOBOLとは、1959年に開発された古くからあるプログラミング言語です。これを記載しているのが2020年と考えると60年近く稼働している言語となります。COBOLは事務処理に最適な言語として開発され、国際的な標準化がおこなわれているプログラミング言語でもあり、主に保険や金融システムといった事務処理システムや決算システムの開発に使われています。

COBOLの主な特徴としては、

  • 数値計算に強い
  • 桁数を多く扱える
  • 大量データを一括して処理するバッチ処理に最適

といったことが挙げられます。

保険や金融といった業界では、システムで処理する金額の桁数が膨大です。そのため、数値計算処理に得意なCOBOLが開発によく使われています。

COBOL案件の内容とは?

COBOLの案件では、保険や金融、決算システムといった金融が関係するシステムの開発、保守が主体となります。

実際の案件を見てみると

  • 【COBOL】地方自治体向け介護業務システムパッケージ導入対応
  • 【COBOL/Java】クレジット会社向けシステム開発
  • 【COBOL】損保基幹システムのアップデートによる再構築
  • 【Java】自動車メーカーシステムマイグレーション

などがあります。

COBOLは古い言語だから案件の数もほとんどないのでは、と思われる方もいると思います。しかし、COBOLはまだまだ現役で活躍している言語であり、エンジニアのニーズもまだまだ高いです。興味がある方は一度検索してみてください。

COBOL案件の将来性はあるの?

結論から言うと、COBOLのスキルだけで10年や20年先も稼いで行くのは難しいです。なぜなら、今後COBOLでの新規開発案件は少なくなっていくことが確実だからです。現在エンジニアを募集している案件の内容を見ても、既存システムの改築や保守運用といったものがほとんどです。新規システムの開発でCOBOLが選ばれるケースはかなり珍しいです。COBOLからJavaやPythonといった新しい言語へとシステムを移行する案件はよく発見できますが、逆の移行案件が見つからないことからも今後案件数が増えていく未来は想像しにくいと思います。

IPAが半年に1回行っている基本情報処理技術者試験では、COBOLが廃止されてPythonが追加されたことを紹介しました。これは時代にあったものを選ぶうえでの判断があったからだと推測されます。近年では、AIやIoTを用いて人が介する手作業を減らされていく傾向にあります。今すぐというわけではありませんが、COBOLだけでは現状のシステムが要求する内容に対応できなくなってきています。IPAの試験でもCOBOLの代わりにPythonが選ばれたのは、機械学習分野としてPythonが主流になりつつあるという時代の背景があるからでしょう。

以上の観点を見てみると、今後COBOL案件の将来性は高いとはいえません。

COBOLエンジニアの単価相場は?

実際にCOBOLの案件で紹介されている単価を見ていきましょう。COBOLは想定年収: 720万円(60万円/月額)が平均的な相場となっています。内容によってはこれより高いものもありますし、単価が低いもので50万円/月額といったところです。平均的なサラリーマンの年収よりは高いと思われます

また、stack overflowの「Developer Survey Results 2019」のアンケート結果で、

  • 1位:Clojure ≪9万ドル(約959万円)≫
  • 2位:F# ≪8万ドル(約853万円)≫
  • 2位:Go ≪8万ドル(約853万円)≫
  • 4位:Scala ≪7.8万ドル(約831万円)≫
  • 5位:COBOL ≪7.6万ドル(約810万円)≫
  • 6位:Ruby ≪7.5万ドル(約799万円)≫
  • 7位:WebAssembly ≪7.3万ドル(約778万円)≫
  • 8位:Rust ≪7.2万ドル(約767万円)≫
  • 9位:Erlang ≪7.1万ドル(約757万円)≫
  • 10位:Bash/Shell/PowerShell ≪6.9万ドル(約731万円)≫

COBOLは「7.6万ドル(約810万円)」の結果を残しており、言語としては比較的稼げるものとして紹介されています。日本では案件数が少なくなっているCOBOLですが、世界的に見ればまだまだ高収入を狙える言語として認識されています。これは、古くから根強く稼働しており、世界的なCOBOLエンジニアのニーズは高いためです。

COBOL案件で稼ぐためには?

案件に記載されている必要なスキルを整理してみると、下記のようなものが挙げられています。

  • COBOLを用いた開発経験3年以上
  • 基本設計以降の経験
  • Javaでの開発経験
  • COBOLのソースコードの理解ができる方
  • 要件定義以降の経験
  • 業務知見がある方

COBOLのみを扱えるエンジニアというよりは、上流工程から参画してテストもしっかり行える人材が求められています。上流工程からの経験があるエンジニアは、一括してすべての工程をこなすことができると認識されています。

近年増えてきている案件の内容として、COBOLから異なる言語へ移行するといったものがあります。そういった案件では、COBOLの知識より移行する言語への理解力が求められます。例えばJavaへの移行案件では、Javaのオブジェクト指向の考え方に基づいて、既存のCOBOLで稼働しているシステムを、効率よくJava移管する方法を考える必要があります。そのため、COBOLを深く理解するというよりはJavaのスキルが求められます。

エンジニアとしてのスキル以外にも、各業界の業務に対する知見が深いエンジニアは重宝されます。COBOLは金融業界でよく導入されている言語であるため、金融業界のお客さんを相手に説明をしたり提案をしたりする必要があります。そこで、金融業界ではどういった慣例を持っているか、お客さんがどういった認識を持って仕事をしているかを理解する必要があります。そのため、お客さんが求めるものをしっかり説明/提案するためにも、業界に関する知見を持っておくことが重要になります。

まとめ

今回はCOBOLに関して紹介してきました。COBOLは数値計算が得意な言語であることから、銀行や証券といった金融業界のシステム開発によく使われてきています。特に数十年前までは主力言語として活躍してきましたが、JavaやPythonといった新しい言語が登場してきたことにより活躍の機会がどんどん減少してきています。IPAの情報処理技術試験から問題がなくなったり、案件の内容としてもCOBOLの案件自体はあっても、新規開発といった案件はなくなってきています。今後もCOBOLが活躍して続ける言語として認識するのは難しいです。

フリーランスのエンジニアとして、どうやって活躍し続けていくかを考えたときに、今COBOLを扱っているからといってCOBOLのスキルだけで生きていこうと考えるのは人がオススメはしません。どうしてもというのであれば、海外に進出することを考えたほうがいいでしょう。

国内でエンジニアとして活躍し続けていきたいと考えているならば、新しい言語へのマイグレーション案件に参画すること考えてみましょう。COBOLから別言語への移行案件は近年増えてきていることから、案件を通して別の言語のスキルを身に着けるチャンスを掴むことができます。今回この記事を読んで、不安を感じた方はぜひ別の言語習得に関して考えてみてください。

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