フリーエンジニアが貯金をするには

フリーランスになると、経済的不安を感じる方は多いものです。フリーエンジニアの場合、このエンジニア不足と言われる時代には、フリーランスとして独立しても比較的仕事には困らないと言えますが、働けなくなった時の保障や老後を考えると、稼げるうちに少しでも貯金はしておきたいところです。

今回は、フリーランスの貯金の方法目的別にご紹介します。

未来のライフイベントや起業に備えるための貯金

フリーランスになると、会社員よりも収入が安定しないと感じる方が多いようです。
ある調査でも、フリーランスの課題の1位は「収入がなかなか安定しないこと」だと報告されています。※1
エンジニアの場合は、他のフリーランスよりも仕事を得やすい市場動向ではありますが、それでも雇用が約束されている会社員と比較するとやはり不安定に感じることも多いものです。

フリーエンジニアとして独立した後に、これから結婚や出産といったライフイベントを控えている方や、子どもの教育費がかかる方、起業を考えていて開業資金が必要な方などもいらっしゃるでしょう。そのような費用は、フリーランスであれば、会社員時代以上に計画的に貯金していかなければなりません。

会社員であれば期待できたボーナスや退職金もフリーランスにはありませんので、毎月の収入内でのやりくりを考えるか、収入を増やすために副業をするかなどの方法を考えておく必要があります。
それでは、様々なライフイベントに備えて、有効な貯金の方法をいくつか見てみましょう。

<定期預金>

毎月、着実に貯めるためには定期預金を検討してもよいでしょう。
受託開発ではなく、業務委託で活動しているフリーエンジニアであれば、一般的には決められた報酬が決められた日に振り込まれますので、定期預金での貯蓄に向いています。

使ってしまう前に、定期預金で自動的に貯蓄をしていけば、着実に貯めることができます。
いつまでにいくら必要かという目標に応じて、毎月の貯蓄額を設定してみましょう。

<固定費を見直し貯金額を殖やす>

通常の家計の見直しでもよく言われることですが、固定費の見直しは有効です。固定費を見直して、減らすことができた金額をそのまま貯蓄に回していきます。
フリーエンジニアの場合、通信費は本当に必要なものだけになっているか再度検討してみるのも効果的です。
毎月のスマホ代や、ポケットwifi代など本当に使う量だけの契約になっているでしょうか。スマホは格安SIMへの変更も含めて検討すると、大幅な節約になる可能性があります。毎月の通信費を5,000円節約できれば、年間60,000円にもなります。

また、毎日のランチ代やラテマネーと呼ばれる何気なくコンビニなどで使ってしまうようなお金も一度洗い出してみることをおすすめします。1日500円節約できれば、1ヶ月で15,000円、1年間で180,000円です。

通信費の節約と合わせて、240,000円が貯蓄に回せるということになります。

※1 フリーランス白書2018
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12602000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Roudouseisakutantou/0000189092_2.pdf

老後資金は節税もかねて貯める

フリーランスになると、主な老後資金となる年金は国民年金に加入することになります。
国民年金の場合、毎月の保険料は16,900円(2018年12月現在)と会社員時代の厚生年金に比べ少なくなっています。

しかし、これだけでは将来が少し不安です。

厚生年金の方々は、国民年金の上に厚生年金が乗せられる2階建ての積立になっているところ、国民年金は1階建てです。
老後に受け取れる保険料は厚生年金よりも少ないことを肝に銘じ、早めに対策をとりましょう。
老後資金は、必要になる時期が事前にわかっているので、有利に使える制度を活用しましょう。フリーランスの場合は、節税も兼ねて以下の2つの制度の活用がおすすめです。

<国民年金基金>

国民年金加入者であれば誰でも加入できるのが国民年金基金。国民年金に上乗せする形で支払い、受給できます。基本加入となる1口目以外の追加分は、自由に口数を決めることができますが、上限金額が月68,000円と決められています。

また、2口目以降の増減が可能なので、収入が見込める年は多く、見込めない年は減らすということも可能です。基本的には65歳から受給となりますが、前に繰り上げることもできます。※2

フリーランスにとっては節税としても有効な方法です。国民年金基金の掛け金は、全額が社会保険料控除になります。
上限の月68,000円を掛け金とした場合は、816,000円が社会保険料として控除の対象となります。仮に所得税20%として大まかに計算をすると163,200円もの節税となるのです。この節税額を翌年度の国民年金基金の掛け金に回せば、翌年度の掛け金の支払いが楽になります。

※2 国民年金基金 https://www.npfa.or.jp/

<小規模企業共済>

中小機構が運営する「小規模企業共済」という制度も、老後の貯蓄としてフリーランスにおすすめの制度です。
「小規模企業共済」は、小規模な企業を経営する方々のための「退職金制度」とされています。廃業時や退職時に掛け金に応じた共済金が受け取れます。
個人事業主ないし、5名以下の小規模企業の経営者の方々は加入ができます。
この制度のよいところは、1000円から7万円の間で500円単位で金額を自由に設定でき、掛け金の変更も可能な点です。書類を提出すれば、収入に応じて増減が可能なので、気軽に始めることができます。

さらに、最大のメリットは節税です。この小規模企業共済の掛金も、国民年金基金同様、全額所得控除の対象となります。低金利の今の時代、大きな節税が期待できるこの制度は、将来のための貯蓄には有効な選択肢です。デメリットは、いつでも解約できるわけではないという点です。
基本的に廃業した場合や死亡した場合、退任した場合に共済金が支払われ、掛金納付月数が20年に満たない場合は、元本を下回るとされています。
かなり節税効果が高い制度ではありますが、20年以上といった長期にわたる事業の継続と、支払いの継続が必要になる制度と言えます。

※3 小規模企業共済/中小機構
http://www.smrj.go.jp/kyosai/skyosai/index.html

このように、老後資金は節税効果が高い選択肢を上手に活用して、早めに準備を進めておきましょう。毎月の掛金は、どちらの場合も増減可能ですので、事業のコンディションに合わせればよいと考え、早めにスタートする方がよさそうです。

「もしもの時」のために3か月分の生活費は貯めておく

請負開発ではなく、業務委託で仕事をするフリーエンジニアの場合、案件には契約期間が決められているため、契約期間が終了するまでに次の案件が決まっていないと仕事がないという事態になってしまいます。
このように、フリーエンジニアの場合は、案件と案件の間に空白の期間ができてしまう可能性もあるため、ある程度収入がなくても生活をしていけるだけの貯蓄があった方が安心です。3か月分の生活費が貯蓄できていれば、案件の合間だけでなく病気やケガなどの万が一の事態にも対応できるため、貯蓄の目安は一般的に3か月分と言われています。

<できれば独立前に貯めておく>

これから独立するという方は、ぜひ独立前の会社員のうちに、この3か月分の生活費を貯められるように計画を立ててみてください。
ボーナスを使わずにとっておいたり、退職金に手を付けないという方法でもよいでしょう。
ボーナスも退職金もない場合には、毎月の給与から貯金をしたり、副業で収入を増やすのもよいかもしれません。

<独立後の場合には副業も視野に>

既に独立している場合には、もしもの時のための貯金を、いますぐ始めましょう。
毎月の収入ではすぐには貯められないという場合には、時間がある時期にスポットで在宅案件を受けるなどして副業としての収入を増やす方法もあります。
貯金のための副収入と考え、そこからの収入は全額貯金すると貯まりやすいですが、稼働時間的に無理のない範囲で行うようにしましょう。

<貯蓄が難しければ補償制度に加入を>

もしものための貯金が難しいという場合には、フリーランスのための補償制度に加入しておく方法もあります。
フリーランスの代表的な保険は、フリーランス協会が提供しているベネフィットプランです。
このベネフィットプランは、年会費1万円で損害賠償補償が自動付帯されており、任意で所得補償制度にも加入ができます。任意ですので、追加で費用がかかりますが、個別で加入するよりも最大40%も割安な保険料になっています。

フリーエンジニア専門のエージェントである「エミリーエンジニア」では、このフリーランス協会の年会費1万円をエンジニアに代わり負担しています※。
補償制度以外にも、様々な福利厚生制度が整っているプランです。加入をお考えの方は、お気軽にエミリーエンジニアまでお問い合わせください。

※年会費1万円の負担には条件がございます。詳しくはエミリーエンジニアまでお問い合わせください。

 

 

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