フリーランスエンジニアこそ活用したい4C分析とは?

マーケティングのフレームワーク4C分析をご存知でしょうか?マーケティングになじみのないエンジニアの方々も知っておくとよいフレームワークです。4C分析を知ることで、提出された要件通りに開発しているだけではなくビジネス視点で業務に関わることができるようになります。すなわち、フリーランスのエンジニアとして、付加価値を付けること可能です。そんな4C分析についてご紹介いたします。

4C分析とは?

4C分析とは、マーケティングで活用されているフレームワークです。
4Cは、 Customer Value(顧客価値)、 Cost(顧客コスト)、Convenience(利便性)、Communication(コミュニケーション)の頭文字です。ノースカロライナ大学教授のロバート・ラウターボーンにより提唱されたフレームワークで、ユーザー中心視点の分析手法として活用されています。それぞれのCについてみてみましょう。

<Customer Value(顧客価値)>

お客様が、その商品やサービスを活用することで、どのような価値が得られるのかを指します。お客様がどのような価値を感じるのか、どのような課題を解決したいと感じているのかといったことを考えます。

<Cost(顧客コスト)>

コストは、そのままで商品やサービスを得るためにお客様が負担するものを指します。金銭面だけではなく、時間や工数、心理的負担なども考慮し、お客様がどれくらいであれば購入するか、使いたいと思ってもらえるか、といった観点で考えます。

<Convenience(利便性)>

利便性は、使いやすさです。商品やサービスの使いやすさはもちろん、その商品やサービスにアクセスしやすいという観点も含め、お客様視点で考えます。

<Communication(コミュニケーション)>

コミュニケーションは、お客様とどのようにコミュニケーションをとるかということです。メルマガやSNSを活用したコミュニケーションや、ブログでの情報発信、ユーザー向けのコミュニティづくりなどもコミュニケーションの1つです。

これらの4つのお客様視点から分析を進めるフレームワークが4C分析です。
マーケティングのフレームワークではありますが、エンジニアとしても知っておくことで仕事をする上で、視野が広がります。どのように取り入れていくのか、次章でご紹介します。

フリーランスのエンジニアこそ活用したい4C分析

エンジニアは仕様通りに開発だけしていればよいという職種ではありません。近年、UI・UXが盛んに取り上げられユーザー中心設計が注目されていることもあり、プロダクトを活用するお客様の視点に立って設計ができるエンジニアが求められています。

アプリ開発を例に、4C分析の方法をご紹介します。

<顧客価値>

  • コンテンツ利用により得られる価値
  • 自分の好きな世界観に浸る
  • 空いた時間を楽しい時間に
  • リラックス・リフレッシュ

アプリの場合、お客様に与える価値は「提供するコンテンツの利用」というだけではありません。そのサービスを利用することで、世界観に浸り熱中できたり、イライラする待ち時間を楽しい時間にすることができたり、現実を忘れリフレッシュすることができたり、自己実現の場となることもあるかもしれません。
このように、顧客に提供している価値は1次的なものだけではないということを認識し、携わるサービスを通じてお客様が何を価値としてくれるのか考えてみましょう。

<顧客コスト>

  • 無料
  • 一定以上になると有料
  • 待ち時間や通勤時間などのすき間時間

コストは、支払うお金だけではなく、時間や工数なども含みます。お客様にどの程度なら受け入れられるのかを考えます。時間であれば、お客様がどれくらいの使用時間が快適なのか、技術視点ではなくお客様視点で考えるのです。

<利便性>

  • 使いやすいUI
  • ストレスのない通信速度

利便性は、エンジニアでも意識することが多いかと思います。利便性の高いUIや通信速度を実現するためには技術力が不可欠ですが、技術視点で出来る・出来ないではなく、お客様視点で使いやすいサービスを考えてみましょう。技術的に出来るか出来ないかは考慮にいれないのがポイントです。

<コミュニケーション>

  • プッシュ通知
  • SNS
  • コミュニティ
  • ブログ

何を使いお客様との接点を持つかを考えます。ここでは、サービス内で実装されているプッシュ通知のような直接的な接点だけでなく、情報発信のためのブログや、場合によってはオフラインのイベントなども含めて考えてみます。お客様にとってどのような方法が便利なのか、価値を感じてもらえるのかという視点で考えてみましょう。

サービスの先にいるお客様がどのように使うのか、その利用シーンや使い方、どのように見つけてもらうかといったところまでを一度、自分で考えてみたり、社内やチーム内で確認してみましょう。
技術面、スケジュール面を考えてしまうと、理想と現実のギャップが出てしまいますが、お客様中心で考えたときにどうあるべきかの理想を把握しておくことが重要です。実際、多くの現場ではビジネススキルやコミュニケーションスキルも考慮されています。近年増加しているアジャイル開発の現場では、技術スキルだけではなく、コミュニケーション能力やリーダーシップ、ファシリテーションスキルのようなソフトスキルも重要視されています。

さらに、開発するだけで終わりではなく、その後の運用のしやすさ(利便性)まで考えた設計も求められています。フリーランスエンジニアとしてビジネス視点の広い視野を持つことで、提出された要件に対して事前に改善提案ができたり、手戻りが少なくなったりと、自分の開発工数の効率化のためにも役立てることができます。

4C分析を実務に役立てるポイント

4C分析をすることで、お客様視点に立ち客観的にとらえる機会となりますが、分析結果をよりよいものにするためには、いくつかのポイントがあります。

・一人で考えない

一人で考えていると、どうしても気づかないことが出てきます。違う職種の方と意見交換をしながら分析を進めたり、お客様にヒアリングをして完成させるなどして自分だけの意見や思い込みで完結しないことが大事です。

・4C分析はフレームワークの一つ。すべてではない。

4C分析は、ユーザー視点で考える1つの方法です。実際に決定を下すには、これだけで判断できるものではなく、経営的な視点や技術的な視点が必要になります。あくまで1つのフレームワークと位置付け、他の指標との妥協点を見つけることも大切になります。

・サービスをより深く理解する方法として取り入れる姿勢を持つ

自分が携わっている目の前のプロダクトをお客様視点で一度考えてみるという点で4C分析はおすすめです。そうすることで、開発側が作りやすいプロダクトが完成してしまい、お客様にとっては使いづらいものだったりというような不都合を減らすことができるはずです。

マーケターの場合は、例えばコストを考える場合、どこまで無料で提供するのか、どこから有料にするのか、競合はどうなのか、といったことまで考えたり、コミュニケーションについてもどの手段が最も求められているのか調査や実績をもとに考察する必要があります。

しかし、エンジニアの場合は、そのマーケターの考察をもとに、大まかな概要を把握しておくだけでもユーザー視点に意識を向けることができるはずです。

ユーザー視点が注目される理由

数年前から、開発現場でもユーザー視点が注目されています。IT分野では、開発者視点でのプロジェクトの失敗から、ユーザー視点を取り入れる必要があると注目されるようになりました。
さらに、ITの開発では技術を活用した機能面を重要視しやすい傾向がありますが、実際にはユーザーは機能以外の部分(デザインやサービスの質、使いやすいさなど)も含めプロダクトを選ぶと言われています。技術の発達とともに、機能面だけの差別化が難しくなってきているということもあるかもしれませんが、全体を把握した上で、ユーザーにどのような価値を提供できるのかという視点が求められているのです。

まとめ

フリーランスエンジニアとして活用したい4C分析についてご紹介いたしました。近年注目されているユーザー視点を取り入れたフレームワークのため、様々なプロジェクトで活用できるものです。プロジェクトを始めるときは、自分を振り返る時などに活用してみてはいかがでしょうか

フリーランスとしての立場を分析する場合、自分一人では分析しきれないこともあるでしょう。そのような場合には、エンジニア仲間やフリーランスのエンジニア専門のエージェントなど、市場や環境をよく把握している人に意見をもらうのも1つの方法です。このように周りに協力をしてもらいたいときのためにも、気軽に相談できるエージェントやフリーランスのエンジニア仲間を作っておくことをおすすめします。

 

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