常駐型と在宅型の違いとは?それぞれのメリット・デメリット

フリーエンジニアの就業形態は、大きく分けて2パターンあります。常駐型と言われる案件元のオフィスに常駐して働く形と、在宅型やリモート型、もしくは持ち帰り案件とも言われる作業場所は問われない形の2パターンです。それぞれのメリット・デメリットから、単価相場までをご紹介します。

常駐案件と在宅案件の全体傾向

仕事内容の傾向

エンジニア向け在宅型の案件は、主に、WordPressの構築などのWEB制作や、簡単なスマホアプリの開発などが主流となっています。
一人で完結できる作業単位で受託する場合がほとんどです。
一方、常駐型の案件はチーム単位で開発するようなプロジェクトに参画する形となります。

単価の傾向

在宅型の仕事は、単発の請負が多く、難易度も低めの案件が多いです。
在宅型の仕事の探し方として、近年クラウドソーシングの活用が増加していますが、クラウドソーシングの案件を見ると、競合も多く金額が低くなりがちです。

常駐型案件の常駐頻度

常駐型案件であっても、慣れるまでの1ヶ月は常駐し、その後は週に何度かは在宅でリモート勤務可という案件もあります。その場合は在宅勤務ながら、他のメンバーとのコミュニケーションを取るためにも、ある程度決まった時間に作業する必要があったりします。常駐している間に、いかに信頼関係が築けるかがポイントとなります。

それでは、常駐型案件・在宅型案件のそれぞれの特長をみていきましょう。

常駐型案件

常駐型案件は、指定されたオフィスに常駐する働き方です。
フリーランスというとノマドのような、場所も時間も自由に働くイメージが強いですが、フリーエンジニアに関しては常駐型の案件の方が多いのが実態です。

常駐型案件の特長

社員同様、勤務場所・勤務時間が決まっている
PCなど作業用機器は貸与される
プロジェクト型で中長期の案件が多い
契約形態は準委任契約が多い

常駐型の場合、正社員や派遣社員と同じように、オフィスに出勤し、決められた時間に決められた場所で勤務するため、社員と変わらないのでは?と思う方も多いかもしれません。
大きく違う点は、その仕事の範囲や内容にあります。
フリーエンジニアが業務委託で常駐する場合は契約により決まった範囲内での仕事となります。社員は仕事の内容を選べませんが、フリーエンジニアの場合は契約内での仕事になるため、突然別の部署の手伝いをさせられるなどといったことは原則ありません。

常駐型のメリット

常駐型は、在宅型に比べ中長期案件が多い特長があります。
中長期案件に参画すれば、その期間中の稼働は契約の範囲内で一定なので、収入も安定します。
在宅型では、開発案件を請け負い納品する形の契約が多いため、納品をもって案件が終了することがほとんどです。一方、常駐型では、プロジェクトに参画しその中で一つの役割を担うことになるため、中長期での稼働が多いのです。

また、常駐型では大型案件が多く、スキルアップやキャリアアップの面でも有利です。
大型案件への参画経験は、1つのキャリアになりますし、一緒に働くメンバーから刺激を受けスキルアップにもつながります。

単価に関しても、常駐型は高めに設定されていることが多いです。
常駐型は、スキルと案件の稼働工数で単価がきまります。
個人のスキルやプロジェクト内でのロールごとに、社員の時給換算よりも高い時給で単価になります。
一方、在宅型では、単価は、納品物の制作単価になります。
小規模な案件が多いため、難易度も高くない反面、低めの単価の案件が多いです。
また、完成品を納品することが目的となるため、開発だけでなくテスト工数なども含まれ、工数単価に換算すると実はあまり高くないという場合も多いものです。

常駐型のデメリット

フリーエンジニアにとって常駐型の一番のデメリットは、働く場所や時間が決められていることではないでしょうか。
フリーランスになったのに勤務形態としては社員とあまり変わりがなく、毎日出勤しなければなりません。自由を求めてフリーエンジニアになったという方にとっては、常駐型の勤務形態はデメリットになってしまいます。
契約内容で勤務時間や勤務日数を個別に決めることは可能ですが、まだまだ週5出勤の案件が多いのが実態です。将来独立したい、もっと勉強したいというような場合に、自分の時間を確保することが難しいこともあります。
また、常駐していると社員との境界線がなくなり、同じように働くことを求められる場合もあります。そうなってしまうと、ますます時間の自由はなくなり、業務の責任範囲もあいまいになってきてしまいます。
特に元々社員で働いていた職場に参画する場合は、元同僚など一緒に働いたことのある人との案件に参画する場合には注意が必要です。

在宅型案件

在宅案件は、開発を請け負う形になり作業場所や時間はあまり指定されません。
自由度が高い働き方ですが、責任も伴います。

在宅型案件の特長

  • 勤務場所・勤務時間は指定されない
  • 作業機器も自分で準備する
  • 請負型で単発の案件が多い
  • 納期が決まっている

在宅型の場合、決まった時間に決まったオフィスに出勤するということはありません。
納品物の完成が目的となり場所と時間は問われませんが、契約時に納期を設定し、それまでに納品をしなければなりません。
納品をもって案件終了となる単発案件が多いです。
場所や時間に縛られない反面、稼働を安定させ収入を保つためには、常に案件を獲得していく営業力が必要となります。

在宅型案件のメリット

在宅型のメリットは、なんといっても自由度が高いことです。
時間や場所に縛られずに働けるため、家事や育児、介護などの家庭の事情がある場合や、勉強や独立のために時間をとりたいといった場合には、非常にメリットを感じられる働き方です。
多くの場合は請負契約になるのですが、請負契約では納品物の完成までの工程は原則指示を受けません。自分のやり方で自分なりのスケジュールで進められるので、仕事内容の面でも自由度が高いといえます。

在宅型案件のデメリット

在宅案件では、請負契約になることが多いという点はデメリットになります。
契約上の話になりますが、請負契約では成果物の完成をもって報酬が支払われます。
契約で対応期間も定めますが、納品したものに不備があれば補修を行わなければなりません。
納品時に不備が見つからずに検収完了となった場合でも、その後何か不備が見つかった場合には補修の対応を求められることになります。
常駐型の案件の多くは依頼された業務を遂行することで報酬を得る契約形態のため、完成の義務はありません。
もう一つ大きなデメリットは継続的に案件探しが必要になるという点です。
先述の通り、多くの場合は納品が完了すると案件が終了します。
次の案件をすぐに見つけられなければ稼働があいてしまい、収入も安定しません。
案件を継続的に受注できる営業力が必要となります。


常駐案件と在宅案件、それぞれにメリットもデメリットもあります。
どちらかの案件のみと決めてしまわずに、稼働に合わせて柔軟に決められるのが、フリーランスのよいところです。
実際に、キャリアの長いフリーエンジニアの方々は、常駐案件の合間の期間に在宅案件を受けるなど、稼働に合わせて案件を受注しています。

エミリーエンジニアがおすすめするのは常駐型案件

フリーランスエンジニアの方々に案件を紹介するエミリーエンジニアでは、フリーエンジニアの皆様には、常駐型の案件をおすすめします。
その理由は、

  • 案件数が多く将来につながる選択肢が豊富なこと
  • 一定の収入が見込めること
  • 請負契約に比べ、個人のリスクが少ないこと

などがあげられます。

そうはいっても、常駐型では正社員と変わらないのでは?と思う方もいらっしゃるでしょう。まず、正社員と常駐型フリーランスの違いを見てみましょう。

正社員と常駐型フリーランスの違い

正社員と常駐型フリーランスの違いは、雇用契約か業務委託契約かという点に集約されます。

正社員の場合は、会社と雇用契約を結ぶことになります。
雇用契約では、会社に業務を指示されれば、基本的に拒否はできません。
業務の進め方や勤務場所、勤務時間ついても、会社の指示命令に都度従う必要があります。

正社員としてプロジェクトに参画するエンジニアを例にとると、プロジェクト進行中に異動命令があれば自分の意志に関わらず異動しなければなりませんし、他のプロジェクトの業務の手伝いを命じられれば、基本は引き受けなければなりません。
勤務場所や勤務時間も、会社の就業規則という形で決められているはずです。

常駐型のフリーエンジニアの場合は、案件ごとの契約に従います。
よって、仕事内容や勤務時間などは契約時に希望を出すことが可能です。
案件継続中でも、契約内容の変更を申し出ることも可能です。
プロジェクトが始まり、実態が契約内容から乖離しているような場合には、報酬を交渉したりも可能になります。

派遣社員と常駐型フリーランスの違い

正社員ではないという点で、派遣社員と常駐型フリーランスの違いは働き方からは見えづらいかもしれません。
派遣社員で働く場合、派遣元と雇用契約を結び、案件元へ常駐する形となります。
派遣元と雇用契約を結んでいるので、勤怠管理から税金や保険面など全て派遣元が行います。
多くの場合は時給制で、毎月働いた分の報酬をもらいます。

一方、常駐型として働く場合には、案件元と都度契約をし、労働条件や報酬を決めていきます。
雇用契約ではないので、勤怠管理は案件元と契約通りに遂行することになります。
案件の稼働や難易度により、都度契約で報酬を決めていくことになる上、税金や保険面も個人事業主として自分で手続きをします。

自分のスキルを活かして案件元に常駐するという点では同じですが、派遣社員の場合は派遣元の会社と雇用契約を結ぶことになるので、派遣元の就業規則などに則って働かなければなりません。
常駐型の場合は、案件元との業務委託契約になり、都度契約で働き方を決めていくことになり、常駐型の方が全体的に報酬が高めで、求められるスキルも高い傾向にあります。

まとめ

正社員ではない働き方には、複数の選択肢がありますが実態は全く違うものになります。
自分自身の希望する働き方や将来像に合わせて、選択していきましょう。

近年では、常駐型フリーエンジニアという働き方が増加しています。
案件数も多く、それらを紹介するフリーエンジニア専門のエージェント企業も複数存在します。
正社員以外の働き方に興味を持ったら、一度このようなエージェントに話を聞いてみてはいかがでしょうか。

エンジニアのキャリア相談を受け付けている所や、エンジニア向けイベントを開催しているエージェントもあります。無料で実施しているところがほとんどですので、登録の上、気軽に相談してみてはいかがでしょうか。