退職後にすべき4つの項目

独立に向け無事退職ができたら、事業開始の準備にとりかかりましょう。
まずは退職直後に公的な手続きを行います。事業の内容が決まっていれば開業の手続きも合わせて早めに済ませましょう。事業開始に備え、リスク管理の方法を考えたり、事業で使用していくために自分で必要となるツールを選んだり、また営業活動を開始したりとやるべきことは山ほどあります。やるべき項目を押さえ、順序良く効率的に済ませていきましょう。

退職後に必要な公的手続き

国民年金への切り替え

退職後の手続き1つ目は、国民年金の切り替えです。
会社員では厚生年金に加入しますが、退職すると国民年金に切り替えなければなりません。
退職後14日以内に市区町村の窓口で手続きをします。
手続きには、年金手帳、離職票、マイナンバーカードなど身分証明書が必要となります。

国民健康保健への切り替えもしくは任意継続の手続き

エンジニアの方の健康保険は、国民健康保険に加入するか、会社員時代に加入していた健康保険に任意継続という形で継続して加入するかどちらかがになります。
どちらに加入するかは、負担すべき保険料を算出してから決めましょう。

国民健康保険の注意点

国民健康保険の場合は退職時の年収に応じて保険料が決定しますが、扶養という制度がないため扶養人数が多い方は毎月の保険料が高額になります。
国民健康保険は、各自治体が窓口となっています。
いくらになるか知りたい場合は、窓口に相談に行くかHP上で確認しましょう。
加入する場合は、退職後14日以内に手続きが必要です。

任意継続の場合の注意点

任意継続の場合は、会社員時代の健康保険組合に引き続き加入できますが、保険料は会社員時代の2倍となります。会社員は企業と保険料を折半していますが、任意継続になると全額自分で負担しなければなりません。任意継続に加入するためには、その前に2か月以上の加入実績があることなど条件がありますので、健康保険組合に確認しましょう。
任意継続を希望する場合には、20日以内に手続きが必要です。
任意継続の場合は、毎月の支払い期日までに支払いをしなければ脱退となります。

開業届及び青色申告承認申請書の提出

退職後、事業の開始が決まったら開業手続きをします。
フリーランスとして独立する場合は、個人事業の開業届出書を税務署に提出します。
事業を開始したら1ヶ月以内に提出する必要があります。
この開業届出書には、「青色申告承認申請書」の提出の有無を記載する箇所があります。
「青色申告承認申請書」とは、青色申告を利用する場合に必要となる事前の申請書です。
青色申告は、最高65万円の所得控除が受けられ、節税効果の高い制度です。
事前に申請が必要である上に、毎月の取引の記帳が必要になり、確定申告時に決算書の提出が必要となります。
記帳や決算書の作成がやや複雑で、経理の経験や知識がないエンジニアの方々には敬遠されがちですが、会計ソフトを利用すれば日々の取引から決算までを会計知識がなくても対応できます。節税を考えるのであれば、開業届出書と合わせて「青色申告承認申請書」を提出しておきましょう。

開業届出書について/国税庁
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/04.htm
青色申告について/国税庁
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/shotoku/kichou01.pdf

損害賠償保険の検討

フリーランスとして独立すると年金や健康保険が気になりがちですが、リスク管理も考えておかなければならない項目の1つです。
個人として取引先企業からお仕事をいただくことになりますが、会社員の雇用契約と違い、あくまで取引先です。契約書の内容はしっかりと確認して、納得してから締結するということはもちろんのこと、万が一の事態への備えも早めに検討しておくに越したことはありません。
エンジニアの場合は納期の遅延や情報漏洩、セキュリティなどの瑕疵が問題となることも多いため、契約前に自分に合ったリスク管理の方法を確認しておきましょう。

個人事業主向けの損害保険は、いくつかの保険会社から発売されています。
IT事業者専用のIT業務賠償責任保険などもあります。これらは保険代理店を介すなどして売上などから個別に見積もりをとり、保険料を確認します。

個別に見積もり対応になるので、手間がかかるという場合には、フリーランス協会が提供しているベネフィットプランに加入する方法がおすすめです。
フリーランス協会が提供しているベネフィットプランは、損害賠償補償と福利厚生を年会費1万円で利用できるというものです。

フリーランス向けの様々なサービスが福利厚生として付帯されている上に、損害賠償保険も自動で付帯されています。情報漏えい、納品物の瑕疵、著作権侵害、納期遅延等にも対応しており、フリーエンジニアのリスクに備えられる補償内容となっています。
加入手続きも、フリーランス協会に登録をするだけで審査が行われるのでとても簡単です。
さらに、任意加入で所得補償制度もつけられるため、収入が心配なフリーランスには、価値の高いプランといえます。

エミリーエンジニアでは、ご登録いただいているエンジニアの方々が、このフリーランス協会のベネフィットプラン加入した場合の年会費を負担させていただいております。
ご興味のあるエンジニアの方は、お気軽にお問合せ下さい。
※ 一定の基準を満たすフリーエンジニアの方が対象です。

プロフェッショナル&パラレルキャリア フリーランス協会
https://www.freelance-jp.org/
https://www.freelance-jp.org/benefits

フリーランスに必要なツールなどの準備

退職前にすべきことでもご紹介しておりますように、独立をしたら早めに口座やクレジットカード発行の手続きを進めます。
退職前にそれらの手続きを進めておくと、退職後にはそれらを使用して事業の準備にとりかかることができます。

独自メアドや独自ドメインの取得や名刺の準備

事業の準備として、メアドや名刺の準備を進めることができます。
Gmailなどのフリーのメアドは無料ですぐに発行できますが、独自アドレスを発行したい場合はドメイン取得などの作業を進めます。
アドレスができたら、名刺を準備しましょう。
もし、名刺に自宅住所を記載したくないという場合には、レンタルオフィスやヴァーチャルオフィスを借りることも検討します。

Adobeやウィルス対策などのソフトの購入

エンジニアの場合、独立後は常駐案件のみを受けるつもりであれば、常駐先のPCなど必要端末が貸与され、必要な環境は整っていることが多いです。
しかし、常駐案件以外のスポット案件を受ける可能性もありますし、個人事業主としての経理作業や営業などは自分のPCで作業することになるかと思います。
自宅PCの環境も整えておかなければなりません。
リスク管理のためにもウィルスソフトは導入しておくべきですし、AdobeやOffice系のツールも必要になる場合も多いです。
これらの準備も意外に時間がかかるものです。クレジットカードが発行されたら、時間に余裕があるときに進めておきましょう。

案件獲得のための営業

退職後の事務手続きが済み、PCなどの対応が完了したら、具体的な営業を進めなければなりません。
フリーランスが案件を獲得していくための営業活動は、いろいろな企業に直接アプローチをする営業だけではありません。いくつかの方法を見てみましょう。

エージェントに相談する

フリーエンジニア向けのエージェントに登録をし窓口に相談にいったり、知り合いに独立したことを報告していくことも重要な営業活動です。実際には、退職前からエージェントに登録・相談し始めていて、退職時には次の仕事先が確定していることが理想でしょう。

知り合いに告知する

エンジニアはどこの企業も人手不足なので、知り合いに伝えておくと、人材を探している企業を紹介していただけたりすることもあります。

SNSやマッチングサービスを活用する

近年、SNSや個人のビジネスマッチングサービス、フリーランス向けコミュニティやマッチングサービスも複数出てきています。
AIを使ったビジネスマッチングサービスやフリーランスのマッチングサービスなどに登録をして、自分自身をブランディング・プロモーションしてきましょう。

転職サービスをチェックする

転職サービスに求人を出している企業は人材を探している企業です。
気になる企業や職種で求人が出ていないか探してみましょう。
正社員を希望している企業でも、よい人材がいればフリーランスを業務委託で活用する選択肢も検討してくれる場合もあります。
求人に応募しなくても、気軽にメッセージをやりとりできる転職サービスもあるので、そのようなサービスをチェックしてみましょう。
気になる企業がいれば、気軽に問合せをしてみてはいかがでしょうか。

営業をするためには、まずは自分が何者なのか説明をするためのスキルシートポートフォリオを準備しなければなりません。
これらの準備から、営業先の開拓、営業と進めていくには意外と工数がかかるものです。
面談などで忙しくなる前に、準備をしておきましょう。

エンジニアの場合は、営業経験もなく、初対面の人に自分を説明するのは不安な方も多いのではないでしょうか。
そのような場合には、エージェントを活用しましょう。
エージェントの案件であれば、面談もエージェントが同席してくれたり、フォローに入ってくれたりしますので安心です。
また、契約回りの交渉も全てお任せできますので、上手に活用していきましょう。
エミリーエンジニアは、エンジニア側の担当者と、企業側の担当者をわけておりません
一気通貫のサポート体制で、エンジニアの方々の仕事を契約以降も長期にわたりサポートいたします。

エンジニアの方々はぜひ一度お問合せ下さい。