フリーエンジニアになるために!失敗しない退職準備5つ

独立すると決めたら、退職前に済ませておいた方が便利だったり有利なことがいくつかあります。独立後に、やっておけばよかったと後悔しないよう、準備すべき5つのポイントをご紹介します。

独立準備1 退職の手配

退職を考えたら早めに上司に相談をし、退職日を決定します。
タイミングを十分に考慮して迷惑のかからない時期にしましょう。
1か月前に退職の届出を提出するなど退職までの期間が決められている企業が多いので、就業規則の確認が必要です。
退職まで、スケジュールをひいて業務の引継ぎを進めますが、独立を考えている場合、退職手続きも抜け漏れのないように自分でも確認を。
退職が決定してから、退職までの間に必要な手続きの流れは下記の通りです。

退職申し出以降の手続きの流れ

  • 退職の申し出
  • 退職届(退職願)の提出
  • 最終月の給与の確認(住民票支払い方法の確認など)
  • 貸与物の返却
  • 必要書類の受け取り
    (離職票・雇用保険被保険者証・源泉徴収票・年金手帳・健康保険被保険者資格喪失証明書・離職証明書)

3つ目の最終月の給与がいつになるかは、会社の締め支払いにより異なります。
当月支払いなのか、翌月支払いなのかで退職翌月に支払われるのか、退職月が最後なのか違います。
また、給与から天引きされている住民税の取り扱いについても確認が必要です。
住民税は毎月の給与から天引きして支払われていますが、フリーランスとして独立する場合や一旦無職となる場合には、該当年度の残りの住民税の支払いをしなければなりません。
退職月が6月~12月の場合は、最後の給与や退職金から天引きするか、退職後に自分で毎月支払うかを選択することができます。
退職月が1月~5月の場合は、最後の給与や退職金から天引きすることとされています。※1
退職月により、最後の給与振り込み額に大きな差がでてくるため、あらかじめ自分の場合はどうなのか、人事の方などに相談しておくと後で慌てずにすみます。

また、必要書類は必ず全て受け取りましょう
期間を開けずに転職する場合は、次の会社での入社手続きに必要なもののみあれば大丈夫ですが、フリーランスとして独立する場合には退職後の手続きを自分で行わなければなりません。もらい忘れのないよう確認し、またもらったら無くさないよう大切に保管しておきましょう。退職後、すぐに手続きが必要になりますので、手続きごとにまとめておくとスムーズです。
退職後の具体的な手続きについては、別記事でご紹介していますので、併せてご参照ください。

※1
http://www.city.nasushiobara.lg.jp/08/000415.html

独立準備2 収支のシミュレーション

退職前の時間にゆとりのある時期に、独立後の収支のシミュレーションをしておくことで、退職後にとるべき手続きの確認になりますし、自分の最低限稼ぐべき月収も算出することができます。
独立後は、会社員時代は会社が給与天引きで支払ってくれていた税金や保険、年金も全て自分で支払うことになります。仕事がなくても支払いが必要なものも多いので、まずは自分が毎月、何にいくら必要かを把握しましょう。

独立直後から自分で支払う税金

  • 国民年金 16,340円/月固定(平成30年度)
  • 健康保険(任意継続か国民健康保険)前年の収入に応じて変動
  • 住民税 (先述の通り当年度は退職時期による)

※独立後、仕事が決まり収入が発生すると、上記とは別にその収入に対して所得税消費税がかかります。消費税は、年収1,000万円以上の場合に課税対象となります。

※自分で支払う場合の金額を算出し把握しておきます。国民年金料は固定ですが、健康保険や住民税は収入と連動して決まっています。独立後すぐに支払う必要があるものの中で、健康保険料は高額です。どのような選択肢があるのか、いくらになるのかよく検討しましょう。

事業にかかる費用

  • 交通費
  • 交際費
  • パソコンなどの購入費 など

※会社員時代はあたりまえのように使っていた定期もなくなります。
営業のための交際費が必要になる場合もありますし、会社のPCがなくなり自分のPCを買い替えなければならない場合もあるでしょう。
このような事業にかかる費用を見積もっておきましょう。

生活費

  • 家賃
  • 光熱費
  • 食費
  • 通信費など

※会社員時代に補助があったものは、退職後には全額自己負担額が変わります
通信費のプランの見直しなども視野に、今後の生活に合ったものを検討しましょう。


このように支出額を具体的に算出すると、最低限必要な収入額がわかるはずです。
報酬の交渉の際などに、漠然と相場から見積もることがなくなり、働いているのに手元に残らないという事態を防げます。
実際に仕事の獲得に向けた営業や交渉をする前に、このシミュレーションをしておくことをおすすめします。
シミュレーションせず、会社員の年収と同じ額で設定しておくと、税金や保険料の違いから、手取りが減る可能性もありますので注意が必要です。

独立準備3 不動産契約・ローンの手続き

独立直後は、収入が不安定だとみなされ、社会的な信用度が下がってしまうと言われています。
もし近々引っ越しを検討しているのであれば、退職前に契約を済ませておくことも考えましょう。
購入の場合でも賃貸の場合でも、契約には審査が必要になり、審査では年収や勤続年数が重要視されます。フリーランスとして独立すると、この2点を証明することが難しいため、審査に不利だと言われています。
直近で引っ越しやローンを組んで購入するものがある場合には、独立前の契約も視野に入れておきましょう。

しかし、独立後では契約できないということではありません。
所得が安定していて支払いが問題なくできることを証明でき、滞りなく納税していることでフリーランスでも信用を高めることができます。
独立するからと、予定もないのに焦って決める必要はありませんのでご安心ください。

契約において、審査を通すことだけを考えるのではなく、独立後にきちんと支払いを継続していけるかは、自分自身の問題として考えておく必要があります。
独立後の収入の目途をつけるか、しばらくは収入が減っても生活をしていけるだけの貯蓄があるかなど、よくシミュレーションをして支払いできる金額を考えておきましょう。

独立準備4 口座やクレジットカードの準備

会社員のうちに準備をしておくとよいことの1つに、銀行口座やクレジットカードの準備があります。
独立後は、事業のお金の出入りを記帳し、年末に確定申告をしなければなりません。
その際の利便性を考えると、事業専用の口座とクレジットカードを持っておくことをおすすめします。

口座の開設やクレジットカードの発行にも審査があります。
会社員であれば、年収や勤続年数を記載できるため信用度が高く、審査を通過できる可能性が高まります。もちろん、個人の利用状況に左右されますが、同じ条件であれば独立前の方が信用されやすいのです。
口座開設もクレジットカード発行も、フリーランスの場合は事業用であっても屋号や屋号の印鑑は必須ではありません
屋号名の口座を持ちたいということであれば、開業手続きの控えを提出する必要があるため開業申請後の手続きとなりますが、特にこだわりがなければ、個人名でも取引上は問題ありません。屋号で開設する場合にも、屋号のみの記載はできず、必ず屋号+名前となります。

豆知識 <屋号も事前に決められる?>

独立後に屋号を付けたい場合は、時間がある間に考えておくのもよいでしょう。
自分でコンセプトやネーミングを考え、いくつか候補を絞ったら、商標等を確認して使用できるかドメインが取得できるかなど確認します。
ドメイン取得については、WEBを開設する予定はないという方もいらっしゃるかもしれませんが、事業用のメールアドレスは持っておいた方が便利です。名刺に記載できますし、独立後は様々なところから送られてくるメールを自分でもれなく確認しなければならないので用途別にメアドを発行することで効率化にもつながります。
屋号を入れたメアドが取得できるかは確認しておきましょう。

屋号をつける場合には、税務署に提出する開業届に記載します。
開業届は、事業開始後1ヶ月以内に提出するものと決まっているため、事前に提出することはできません
開業時には屋号なしでスタートし、収入が拡大したら屋号をつけたり、始めにつけた屋号を変更することも可能です。変更や追加の場合は税務署への申告は必要なく、確定申告時に記入欄に記入すれば受理されます。

個人事業の開業届/国税庁
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/04.htm

独立準備5 スキルシート(レジュメ)・ポートフォリオの作成

ここからは、事業を開始するための準備についてご紹介していきます。
独立後にスムーズに仕事を獲得していくためには、それまでに完成度の高いスキルシート(レジュメ)やポートフォリオを準備しておくとよいです。

フリーエンジニアの方であれば、常駐案件を探す際にはスキルシートの提出は必要不可欠になります。自分の今までのスキルやキャリアはもちろんのこと、勉強中のスキルや将来のキャリアプラン希望の働き方や仕事に対する考え方なども記載しておくとよいです。
一見関係ないことのように見えても、自分という人と成りを伝えるためには有効ですので、備考欄なども上手に活用しましょう。

検索すると様々な企業のひな型が公開されていますが、初めて作成する場合には専門のエージェントに相談しながら進めると完成度の高いものに仕上がります。
エージェントは多くのエンジニアのスキルシートを見ていますし、実際の面談にも参加し、企業側の反応もよく知っています。不安な場合は、書き方など相談してみるとよいでしょう。

ただし、最終的に内容を考えるのは自分です。
この機会に自分のスキルやキャリアを棚卸し、今後どうしていきたいのか、市場動向と照らし合わせてどうなのか、働き方としての理想はあるのか、自分の強みや弱みなどよく考える時間をとりましょう。
完成度の高いものにするためには、自分と向き合う時間も必要です。
独立後は慣れない手続きや案件獲得のための営業などに時間が割かれてしまいます。
独立前の比較的時間があるときに、じっくり考えることをおすすめします。

スキルシートのご相談は、エミリーエンジニアにお任せください。
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