フリーエンジニアの営業方法

フリーエンジニアとして独立すると、一番の不安は「営業」という方は多いです。社員とは違い、仕事がなければ収入が途絶えてしまうので、絶えず仕事がある状態にしなければ年収が確保できないと不安になりがちです。フリーエンジニアの営業方法について理解し、必要以上に不安にならないよう準備と対策を進めましょう。

フリーエンジニアの営業準備

エンジニアはフリーランスとして独立しても、比較的仕事を見つけやすい職種です。
というのも、企業側もフリーエンジニアに仕事を依頼するという風土ができているところも増え、フリーエンジニア専門のエージェント企業があったりと、フリーエンジニアが仕事を探すための市場ができているからです。
また、SNSが盛んな近年では、個人の情報発信も簡単にできるようになり、WEB上での人とのつながりを生みやすくなっています。人のつながりの分だけ営業の可能性があります。
この人とのつながりを仕事につなげていくためには、自分の強みや弱み、やりたいことややりたくないこと等を分析し、事前に戦略を練りましょう。

まずは自己分析

どのような営業をするにしろ、フリーランスになると、自分を説明する必要がでてきます。
フリーエンジニアにとっては、自分がフリーエンジニアであるということ、またどんなスキルや経験を持っているのか、何がしたいのかといったことを明確にし、伝えていくことも営業の一部です。

まず、自分の価値は何なのか、強みや弱み差別化のポイントを考え、書き出してみましょう。
肩書や企業などではなく、スキルやキャリアを見直していきます。
さらに、今後どうなりたいか、どのような働き方をしたいかといった希望も重要です。
絶対にやりたくないことも書き出しましょう。
はじめはすべてを書き出していき、それらを掛け合わせるなどして、自分は何なのか、自分のことを人に伝えるための分析を進めます。

自己分析と並行して必要になるのが、市場動向などの外部要因です。
自分がやりたいことや今までのキャリアが、将来的に市場での伸びが見込めないものであった場合、自分のモチベーションも上がりませんし、キャリアアップも望めなくなってしまいます。
自己分析の結果と市場動向を照らし合わせて、将来の自分のポジショニングを考えましょう。

市場動向は、肌身で感じる部分もあるかもしれませんが、全体感は分かりづらいかもしれません。その場合には、エンジニア専門のエージェントなど、プロに相談してみるとよいでしょう。

自己分析と市場動向

ポートフォリオやスキルシートなどを充実させる

自己分析ができたら、外部に伝えるためのツールとして、ポートフォリオやスキルシートを作成しておく必要があります。
ポートフォリオとしてWEBページを作成して公開したり、会社によってはGitやQiitaを可能であれば参考にしたいというところもあります。必要な時に渡せる資料として作成しておくと営業ツールとして使えます。
エンジニアの場合は、仕事によっては実績として公開できない場合もありますので、スキルシートの項目を埋めていくことも必要です。
備考欄なども活用し、詳細まで記入しておきましょう。
実績だけでなく今後の希望のキャリアや働き方や将来像なども記載するようにします。

これから独立をするという方は、独立前の時間に余裕がある時期に、じっくりと取り組むことをおすすめします。

仕事探しの方法と注意点

フリーエンジニアが仕事を獲得する方法はいくつかあります。
1つの方法に限定せず、自分の強みを活かせる方法を、いくつも組み合わせてアプローチしておきます。
そうすることで、リスクヘッジにもなる上、案件の掛け持ちの可能性も出てくるため年収アップも期待できます。

自分や知人の人脈を使って営業する

フリーランスの営業方法として一番多いのが、人脈です。
人脈といっても幅広く、自分の元同僚など既存の人脈や、知人からの紹介、またSNS経由での相談などもあります。
人脈の場合、事前情報としてある程度スキルやキャリアが認識されていることが多いですが、最新のスキルシートやポートフォリオなどで現状のスキルを理解してもらえるようにしておく必要があります。実際に人脈での仕事の相談の場合でも、スキルシートや職務経歴書の提出は必ず求められます
また、いつ誰から連絡が来てもいいような連絡先を作成しておきましょう。
プライベートと分けたい場合には、仕事用のSNSアカウントやメールアドレスの作成が必要になります。

準備するもの

  • ポートフォリオやスキルシート
  • 連絡先となるSNSアカウントやメールアドレス
  • 名刺

注意点

  • 知り合いだからと安易に受けない
  • 知り合いでも契約書面や受発注はきちんと締結する
  • 知り合い・人脈といえど、仕事内容や報酬の条件交渉は納得いくまでする

クラウドソーシングに登録する

近年、フリーランスや副業の方の利用が増えている、クラウドソーシングを利用して仕事を獲得する方法もあります。
クラウドソーシングの場合は、WEBサイトの構築やアプリの開発などの請負案件が多く、競合が多い場合は単価も低めになりがちです。利用するサービス内での実績が評価につながるため、単価が低くてもはじめのうちは実績作りのために受けるという考え方もあります。
アカウントの利用には、本人確認の認証が必要であったり、セキュリティチェックを受けたりと、発注者との信頼関係を築くために少し手間がかかります。
時間に余裕があるときに、登録を済ませておくとよいです。

準備するもの

  • クラウドソーシングサービスのアカウント
  • ポートフォリオ
  • 振込先口座

注意点

  • 仕事内容は詳細まで確認する
  • 単価が低くなりがちなので、受けてしまって問題ないか考える
  • WEB上のみでのやりとりで個別契約書もないため、仕様や案件内容はきちんと事前にすり合わせをする。

エージェントに登録する

フリーエンジニアの仕事探しの方法として最も安定しているのが、エージェントに登録することです。フリーエンジニア専門のエージェントは、企業とエンジニアをつなぐプロです。仕事のことやキャリアのこと、独立のことなど無料でプロに相談できるというメリットがあります。エージェントは何社もあるため、複数登録をして自分にあったエージェント、担当者を見つけましょう。

準備するもの

  • スキルシート
  • 連絡先メールアドレス

注意点

  • 親身になって相談に乗ってくれる担当者を探す必要がある
  • 企業と直接交渉はできない

交流会・勉強会に参加する

はじめにご紹介した「人脈」を広げるための手段として、交流会や勉強会への参加という方法があります。フリーエンジニアと企業が集まるセミナーや、技術に関する勉強会、その後に開催される交流会などに参加をして人脈を広げていきます。
この方法の利点は、参加する内容によっては仕事に直結する可能性があるという点です。
セミナーや勉強会は、目的が明確な人が参加をするので、自分と同じ興味や目的の人に出会いやすいです。交流会では、そのような目的をもつ人と知り合いたい人も参加することが多いため、ニーズが合えば仕事につながりやすい傾向にあります。

準備するもの

  • 名刺

注意点

  • 仕事につながりやすい交流会や勉強会を選ぶ必要がある
  • 知らない人とのコミュニケーションが苦手な場合は苦痛なことも

なかなか決まらない・・・決定率を上げるには

フリーランスになりたての頃は、営業をしてもなかなか仕事が決まらないということもあるかもしれません。実績や提案の内容に理由があるかもしれません。

フリーエンジニアとして実績を積もう

フリーランスにとって、実績は案件が決まるかどうかの最重要ポイントです。
多くの企業は、プロ・経験者を必要としてフリーエンジニアに仕事を依頼します。
そのため、フリーエンジニアとして、必要とされる実績を多く積んでいる人の方が有利になる傾向があります。
フリーランスになりたてのうちは、多少希望と異なる条件であっても、将来につながる実績が積めると思われる案件は積極的に受ける姿勢も必要となります。
そうして実績を積み上げていくことで、フリーエンジニアとして決定率が上がり、将来的に仕事の選択肢も増えていきます。

仕事ごとにアピールポイントやスキルシートの見直しを

クライアントごとまたは仕事ごとに、フリーエンジニアを募集している背景や、必要としているスキルやキャリアは異なります。クライアント側のニーズを理解せずに、自分のスキルのみをアピールしてもなかなか決まらないかもしれません。クライアント側のニーズとたまたまマッチしていれば問題ないですが、なかなかそうはいかないものです。
エージェントや人脈での紹介の仕事であれば、その仕事内容や背景について紹介してくれる人に詳しくヒアリングをしてみましょう。クライアントが必要としているスキルや人物像に沿った形で、アピールポイントやスキルシートを見直して提出しましょう。

自分の実績が、その仕事で必要とされているスキルにマッチしているか、仕事に応募するたびに確認する習慣にするとよいですよ。


まとめ

フリーエンジニアとして独立し悩みの種となる「営業の方法」ついてご紹介いたしました。
営業を始める前に、正しく自分を伝えるためのツールを準備しておきましょう。
実際に仕事を獲得するための営業活動は、エンジニアであればそれほど難しくはありません。クラウドソーシング、エージェントに登録をし活用したり、既存の人脈や、新規に人脈を広げるべく交流会に参加をするなどの方法を組み合わせて仕事を獲得していきます。
1つの方法に絞るのではなく、どこからでも仕事の相談を受けられるよう登録などの準備はしておくことで、リスクヘッジにもなります。
仕事の相談を受けて応募してもなかなか決まらないという場合は、一度クライアントニーズと自分の実績を照らし合わせて考えてみる必要があるかもしれません。

自分一人ではよくわからないという場合には、プロであるエージェントに相談をしてみるとよいですよ。営業に必要となるスキルシートやポートフォリオの作成方法や、営業方法、応募後の振り返りなど、一緒に考えてくれる心強い存在です。

特にフリーエンジニアとして独立して間もない時には、親身になって相談に乗ってくれるエージェントを見つけておきましょう。